都市部から地方への移住はメリットがいっぱいです。しかし都市部での生活に慣れた方にとっては、生活が大きく変わるため注意すべきデメリットもあります。本記事では、地方移住のメリット・デメリットを解説します。「地方への移住を検討している」「都会での生活に疲れた」などとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
都市部から地方に移住するメリット
都市部から地方に移住するメリットを深掘りしていきましょう。
・新鮮で美味しい食べ物が豊富
・豊かな自然が身近にある
・生活コストを下げられる
・子育てをしやすい環境
・混雑や通勤ラッシュから解放される
・起業・独立に挑戦しやすい
・これまでの生活を一新できる
それぞれ詳細にみていきます。
新鮮で美味しい食べ物が豊富
食は人生を豊かにするもの。地方には、海・山・川など自然の恵みを活かした新鮮な食材が豊富にあります。地元で水揚げされた新鮮な魚介類、捕れたての野菜や果物、その土地ならではの地酒や郷土料理を日常的に味わえるのは、地方生活の大きな魅力です。
また地産地消を掲げる地域が多く、生産者が身近にいるため、食の安心・安全を実感しやすい点も見逃せません。さらに、これらが安価で手に入りやすい環境も、地方ならではです。
豊かな自然が身近にある
地方へ移住することで、豊かな自然が身近にある暮らしを実現できます。自然を感じるために週末に遠出する必要はなく、仕事終わりや散歩など、日常の隙間時間に自然と触れ合えるのは大きな魅力です。都会の喧騒を離れ、自然に囲まれた環境で過ごすことは、精神的なリフレッシュに大きく貢献するでしょう。
また、釣り・サーフィン・ハイキング・キャンプなど、多彩なアウトドアアクティビティが気軽に楽しめる環境も整っています。体を動かすことで心身ともに健康になるだけでなく、趣味の幅も広がるかもしれません。
生活コストを下げられる
地方は都市部よりも生活コストが安く済む傾向があります。特に家賃、水道光熱費、食費の負担が軽く、仮に収入が同水準の場合、広い住まいや豊かな食生活を実現しやすいです。経済的なゆとりを得やすいことは、地方移住の大きな利点といえます。
また、東京23区を中心に土地やマンションの価格が高騰する昨今において、都市部では自分の家を持つことが難しくなりつつあります。一方、地方では賃貸・売買問わず、広々とした住環境をリーズナブルに手に入れやすいです。自分の家を持ちたいとお考えの方には、地方生活は近道となります。
子育てをしやすい環境
地方は豊かな自然や広い遊び場に恵まれ、のびのびとした子育て環境を実現できます。加えて、住民との距離が近く、地域全体で子どもを見守る温かい雰囲気があるのも特徴です。
また、家族形態の変化や共働き家庭の増加などを原因として、都市部を中心に「待機児童」が社会課題となっています。しかし地方では保育園待機児童が少ない地域も多く、むしろ子育て支援策が手厚いケースも少なくありません。さらに少人数学級で一人ひとりに向き合った教育を受けられる可能性もあり、都市部よりも手厚い教育が期待できます。地域特有の授業もあるなど、地方は子育てしやすい環境にあるといえるでしょう。
混雑や通勤ラッシュから解放される
都市部での生活で多くの人を悩ませるのが、混雑や通勤ラッシュです。車の渋滞や通勤・退勤時の満員電車は日常茶飯事で、それらが苦痛で心身ともに疲れ果てている方は少なくありません。
地方での生活は、おおむね混雑やラッシュとは無縁の、ゆとりある生活を過ごせます。各地域の中核都市であれば通勤・退勤時間に多少混雑しますが、東京や大阪など都市部のように駅員が押し込むほどではありません。また多くは車での通勤となるため、プライベートな空間で比較的ストレスがかからず通勤できるでしょう。
加えて、通勤時間も短縮できます。都市部では通勤先が都市中心部にあり、その近くには住まず遠方から通うケースが多いです。その場合、毎日往復で1時間～2時間かけて通勤することとなるでしょう。一方、地方では住居と仕事場が離れておらず通勤時間が短い傾向にあります。その分、家族との時間や趣味、スキルアップといったように、自分の時間を確保できるようになります。
起業・独立に挑戦しやすい
地方は家賃や人件費が抑えやすく、起業や店舗開業のハードルが低いのが特徴です。自治体による支援制度が設けられている場合もあり、地域資源を活かしたビジネスのチャンスが広がります。また、都市部に比べて特定の分野での競合が少なく、チャンスを掴みやすいです。
ほかにも「地域おこし協力隊」の制度を活用しながら、自分のスキルを活かしてチャレンジできる分野を探すこともできます。これらをふまえて都市部よりも地方のほうが、起業・独立に挑戦しやすい環境にあるといえるでしょう。
これまでの生活を一新できる
地方移住は、人間関係・キャリア・ライフスタイルなど、これまでの都市部での生活を根本から見直し、新しい人生をスタートさせる絶好の機会となります。加えて、新しい場所での生活は、人生に新しい刺激と充実感をもたらしてくれます。
地方移住は決して後ろ向きな決断ではありません。新たな人生を設計するうえで、ポジティブな転機となるでしょう。勇気を出して決断してみてはいかがでしょうか。
⇒地方らしい暮らしが実現できる！ほどよい田舎の高知県中土佐町とは？
都市部から地方に移住するデメリット
メリットが多い地方移住ですが、デメリットも存在します。
・職業の選択肢が限られる
・交通の便・車社会
・都会的な娯楽が少ない
それぞれ詳細に解説します。
職業の選択肢が限られる
地方は都市部よりも職業の選択肢が少ないです。大企業や産業は大都市圏に集中しており、IT・金融・クリエイティブ職など多様な業種・職種が揃っているのも都市部です。これらの業種や大企業への就職を希望する場合には、地方は仕事の選択肢が少ないと感じることは避けられません。
したがって、移住前に就業先の確保や働き方の見通しを立てておくことが重要になります。また、地域おこし協力隊や一次産業など、地方ならではの職業も選択肢に入れておきましょう。
交通の便・車社会
地方は鉄道やバスが都市部に比べて発達していません。本数も限られているので、生活するうえで一人に一台は車が必要です。車を所有することで、ガソリン代や税金の負担がかかる点に注意しましょう。
また郊外や中山間地域になるほどこの傾向は顕著で、都市部のように徒歩圏内で生活が完結することは難しくなります。移住先の交通インフラと自身の生活スタイルを事前に把握し、移住前に移動手段の計画を立てておくことが重要です。
都会的な娯楽が少ない
地方は商業施設やアミューズメントパークなど、都会的な娯楽が都市部よりも少ないです。さまざまな専門ショップや最新のトレンドを追うイベントなど、都会ならではの刺激に触れられる機会は大幅に減ることを認識しておかなければなりません。
したがって、レジャーや地域行事など、地方ならではの楽しみ方を見つけるようにしましょう。どうしても都会的な娯楽に触れたい場合には、その地域の中核都市への移住や、東京や大阪などへのアクセスが良好な地域を選ぶことがポイントです。
都市部から地方への移住を成功させるポイント
都市部から地方への移住は必ずしも成功するとは限りません。以下のポイントを押さえつつ、時間をかけて計画することが重要です。
・最優先事項・妥協点を明確にする
・お試し移住で一度住んでみる
・移住支援を活用する
それぞれ詳細にみていきましょう。
最優先事項・妥協点を明確にする
最優先事項と妥協点を明確にすることは、移住先を絞り込む点で重要です。例えば、都心まで車で○時間以内、海に近い町、勤めたい会社がある、といったように、ゆずれないポイントがあれば自分にあった移住先が見えてきます。
また、1,700もの自治体があれど、一切の欠点がない地域はありません。移住先に完璧を求めると、自分にあった地域を見逃してしまう可能性があります。希望条件を全て満たす地域を探すのではなく、ここは妥協してもいいというポイントを見つけましょう。
お試し移住で一度住んでみる
本格的に移住を検討している方にとって、移住先の選定は慎重に行わなければなりません。失敗を防ぐためには「お試し移住」の活用がおすすめです。
お試し移住とは、検討中の移住先に短期間住むことで、その場所の生活環境や魅力を肌で体感できる制度です。滞在施設は主に自治体が用意した住居となりますが、広義ではホテルやゲストハウスなどの宿泊施設への滞在もお試し移住に含まれます。
インターネットや人から聞く情報だけでは、現地の生活が分かりづらいです。現地で生活することで初めてリアルに触れられます。現在多くの自治体が提供しており、移住のミスマッチを防ぐためには最も堅実な移住手法といえるでしょう。
お試し移住については以下の記事で詳細に解説しています。ぜひご参照ください。
>>【高知版】お試し移住とは？メリットや主な体験方法を紹介！
移住支援を活用する
地方移住を成功させるためには、自治体や団体が提供する「移住支援制度」を上手く活用することが重要です。多くの地域では、移住者向けに子育て支援や住居補助、体験移住プログラムなどを用意しています。移住相談窓口を利用すれば、現地の生活環境を具体的に知ることもできます。
支援制度を活用することで、経済的・精神的な負担を軽減し、スムーズな地方移住が実現可能です。
地方移住なら高知の魅力がぎゅっと詰まった中土佐町がおすすめ！
都市部から地方への移住は、新しい人生をスタートさせる良い契機になります。美味しい食べ物、豊かな自然、通勤ラッシュからの解放など、メリットがいっぱいの地方暮らしをあなたも始めてみませんか。
最後に、地方および高知県への移住をご検討中なら中土佐町はいかがでしょうか。県中西部に位置する中土佐町は人口約6,000人程度と小さいながらも、高知がぎゅっとつまった、海・山・川・歴史の魅力あふれる町です。また住民や移住者が豊かに安心して暮らせるよう、充実した補助金や支援制度もご用意しています。
移住は人生を変える大きなイベントです。ぜひさまざまな自治体を比較しながら、自分に合った移住先を探してみてください。そのうえでわたしたちの町がいいなと思っていただけたらとっても嬉しいです。まずは観光訪問や移住相談窓口への連絡などお待ちしています。
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