
「幻の魚」と称され、高知県の夏の味覚として高い人気を誇るメジカの新子。クチコミやメディアで取り上げられることも多く、近年注目を集めています。なかでも中土佐町は名産地として知られ、旬の時期には町外から多くの方がこの味を求めて訪れます。本記事では「メジカの新子」を紹介します。ぜひご覧ください。
目次
メジカの新子とは

メジカの新子とは、マルソウダガツオの幼魚のことです。産地である高知県内では「しんこ」や「メジカ」と呼ぶ場合があります。
・メジカ=高知の方言で「マルソウダガツオ」
・新子=生後1年未満の魚
メジカの新子を刺身で味わえるのは、8月から10月頃までの短い期間です。限られた地域でしか食べられないことや、天候や漁の状況によっては捕れない日もあるため、メディアやSNSでは「幻の魚」とも称される希少性の高い魚です。
最大の特徴は鮮度が落ちるのが非常に早いことで、「朝釣った新子は昼までに食べろ」と言われるほど。県外に流通することはほとんどなく、その味を楽しむためには中土佐町や須崎市など現地まで足を運ぶ必要があります。
メジカの新子の食べ方(ぶしゅかん)

メジカの新子は、しょうゆと高知特産の柑橘「ぶしゅかん」の果汁を刺身にたっぷりかけて食べます。ぶしゅかんは「酢みかん」の一種です。見た目は緑色の小さな丸いみかんでスダチやカボスに似ていますが、「ぶしゅかんじゃないとダメ」という人も多く、味覚は全くの別物です。特にキレのある酸味と爽やかな香りが特徴で、しょうゆとの相性も良いです。
ひと昔前までは加熱して食べるのが一般的で、需要も低く格安で流通していました。しかし近年では、「刺身×ぶしゅかん」の食べ方がブームともいえるほど注目を集め、価格も上昇傾向にあります。
メジカの新子がここまで注目を集める理由

メジカの新子が高い注目を集めているのは以下の理由からです。
・強い弾力ともちもちの食感
・ぶしゅかんとの相性
・希少性
メジカの新子の刺身は弾力がとても強いです。「噛み切れないほど」のもちもち食感はほかの刺身では味わえず、メジカの新子の最大の魅力といっても過言ではありません。なお弾力は時間が経過するほどに落ちていくので、水揚げされたばかりの刺身を食べられる産地に行くのがおすすめです。
またぶしゅかんとの相性も欠かせません。ぶしゅかんは収穫時期がメジカの新子とほとんど同じです。例えば中土佐町では、ぶしゅかんが終わればメジカの新子の提供も終わります。ぶしゅかんなくして、ここまでのメジカの新子のブームは無かったことでしょう。
さらに、食べられる時期や地域が限定されていることも、人気を後押ししています。食べるのが難しいからこそ、食べたときの感動は大きくなります。条件がそろわないと味わえない希少性は、メジカの新子がメディアやSNSで広く取り上げられる理由の一つです。
メジカの新子を食べるなら中土佐町がおすすめ!

メジカの新子を味わうなら、本場・中土佐町がおすすめです。「かつおの聖地」と称され、高知県内でも美味しいかつおが食べられる地域として有名ですが、近年ではメジカの新子の産地としても知られています。例えば、以下の施設はメジカの新子を提供しています。
・久礼大正町市場(メジカ横丁)
・道の駅なかとさ
・居酒屋・飲食店
いずれも捕れたてのメジカの新子を、良い鮮度の状態で食べられる環境が整っています。
久礼大正町市場(メジカ横丁)

久礼大正町市場は、中土佐町久礼の中心部にある生鮮市場です。地元で水揚げされた新鮮な魚介類を扱う鮮魚店や露店が集まっており、全国から観光客が訪れる人気スポットです。特に8月から9月にかけては、多くの人がメジカの新子を求めて訪れます。2023年には、メジカの新子を提供する露店が並ぶ「メジカ横丁」が、市場内に整備されました。横丁内では、漁師のおかみさんなどが目の前でメジカの新子をさばいて提供してくれます。
メジカの新子だけでなく、本場のかつおなど、市場の食べ物も楽しむことができるので、メジカの新子を食べるなら特におすすめのスポットです。ただしシーズン中は行列必至で、数時間待ちになることもあるので早めの行動を心がけましょう。
道の駅なかとさ

久礼漁港の目の前に位置する「道の駅なかとさ」でも、メジカの新子を取り扱う店舗があります。ただしテナントによって水揚げの有無や提供ルールが異なるので、事前に確認しておきましょう。訪れた際には、メジカの新子だけでなく、マルシェで買い物をしたり、飲食店で食事を楽しむのもおすすめです。
居酒屋・飲食店
中土佐町の居酒屋や飲食店では、メジカの新子を提供している場合があります。美味しいお酒とメジカの新子を食べられるのは、中土佐町の夏限定のぜいたくです。ただし入荷がない日もあるので、予約もかねて事前に各店舗に確認しておくとよいでしょう。
中土佐町民も夏はメジカの新子を食べている?

大正町市場や道の駅なかとさでメジカの新子を求めているのは、主に町外からの方たちです。しかし中土佐町に住んでいる地元民にとっても、短い期間しか味わえない特別な味は、毎年心待ちにする夏の風物詩です。中土佐町の夏は、メジカの新子とともにやってきます。毎日でもメジカの新子を食べられるぜいたくな環境があるのは、まさに中土佐町で暮らす人ならではの特権といっても過言ではありません。
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