【移住者インタビュー】40代の決断。8年のキャリアを手放して"かつおのまちづくり"に飛び込んだ理由

  • 氏名 竹田吉秀
  • 移住した年 2026年
  • 出身地 高知県高知市
  • 現在の職業 地域おこし協力隊ー中土佐町役場まちづくり課(シン・鰹乃國プロジェクト担当)
  • 移住前の職業 水処理プラントでの水質管理
  • 現在の居住地域 久礼地区

——中土佐町への移住を決めたきっかけを教えてください。

ニュージーランドで知り合ったドイツ人の友人が家族で高知県に移住したいということになって、「どこが良いか」と相談されたときに勧めたのが久礼だったんです。そうしたら「じゃあ自分も行こう」と(笑)。高知市出身なので、中土佐町 久礼地区には前からよく来ていましたし、”移住”という感覚はあまりなかったですね。

——ご出身の高知市と比べて、暮らしはどう変わりましたか?

人との距離感が全然違います。歩いていると子どもも大人も挨拶してくれるじゃないですか。同じ県内と言えども、高知市ではあまりないことです。今は漁港市場でアルバイトもしていて、町を歩けば知り合いに会う毎日です。市場のおばちゃんも気軽に話しかけてくれますし、朝の競りに顔を出しても距離感なく接してもらえる。山も川も海も、手の届く範囲に全部揃っていて、趣味の釣りにはほぼ毎週行ってます。「ちょうど良い規模感」というのが一番しっくりくる表現だと思います。

——今の協力隊の仕事は、具体的にどんなことをしているんですか?

まちづくり課の「シン・鰹乃國プロジェクト」に携わっています。最初に担当したのが、町民350人・全国45,000人を対象にした「かつお愛」のアンケート集計。中土佐町の人がかつおを週1回以上食べる割合は約40%で、県外はもとより、最大のライバルだった高知市の10数%を大きく上回ったんです。そのデータをもとに「かつお愛日本一」を宣言して、全国メディアにも取り上げてもらいました。集計ミスがないか心配で眠れない夜もありましたけど(笑)。今はメディア対応やイベントのサポートなど、多岐にわたっています。

——40代でのキャリアチェンジ、不安はありませんでしたか?

確かに、10年近く水質管理の仕事を積み上げてきた中での転職でした。ただ、海外を歩き回っていた経験から「飛び込んでしまえば何とかなる」という感覚が染みついているので、あまり深く考えませんでした。最初に行ったニュージーランドでは英語も話せず、道に迷ってもただ指差された方向に歩くだけ。しんどいのは最初の2週間だけで、あとは楽しかった。移住も同じだと思います。

 

——最後に、移住を迷っている方へ一言お願いします。

冒頭で話した私のドイツ人の友人は、海も川も揃った中土佐町を気に入って、外国から家族で飛び込んできました。私は同じ高知県内からですから、彼らの方がずっと勇気が必要だったはずで、そこに背中を押されました。まずは久礼の町を一度歩いてみてください。きっと「ちょうど良い」と感じる瞬間があると思います。





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