「知り合いがいない町で子育てをするのは心細い」「保育園や学童の時間に間に合わない」——そんな時に頼れるのが、中土佐町のファミリーサポートセンター(通称 ファミサポ)です。
「おねがい会員(子育て中の家庭)」と、「まかせて会員(子どもを預かるサポーター)」が登録し、ファミサポが間に入ってマッチング。年会費は無料、利用料は1時間500円で、基本的にマンツーマン対応となります。代表の濵田あゆみさんは、もともと掃除好きが高じて家事代行業を立ち上げ、その中でベビーシッターも経験してきました。
「ベビーシッターって料金が高くなりがちで、お母さんの負担になってしまうのがずっと気がかりで…」
そんな中、町がファミサポのリニューアルに伴い、2024年に新たな運営者を募集。濵田さんは、この仕組みなら利用者の費用負担を抑えつつ、保険適用や有償ボランティア制度も整っており、安心して長く続けられると感じ、真っ先に手を挙げました。
現在、「まかせて会員」には元保育士や福祉関係者など経験豊富な人が多く、年代は50代前後が中心。「まかせて会員」になるには、2日間の講習を受ける必要があります。医師や消防組合から、子どもの発達や安全に関する基礎と実践を学んだ上で登録できるため、「おねがい会員」にとっても安心できる仕組みです。
写真:「こどもセンター『はぐ』」
「おねがい会員」として利用する人は、仕事や急な用事の時だけでなく、「自分のスキルアップのための時間が欲しい」「週に一度は自分の時間を持ちたい」といった理由で申し込む人もいます。利用方法は自宅でのサポートや送迎だけでなく、ファミサポの拠点であるこどもセンター「はぐ」などでのお預かりも可能。午前7時〜午後9時まで対応しており、保育園や学童ではカバーしきれない“すき間時間”に利用できるのも心強いポイントです。
「人と人をつなぐ仕事だから、会話や信頼関係が大事。だからこそ、最初の顔合わせや3者面談は必ず行います」
事前のヒアリングや打ち合わせを通じて「おねがい会員」と「まかせて会員」の相性を確認できるのも、この制度の特徴です。
移住してきたばかりで知り合いが少なくても、子育てを一人で抱え込む必要はありません。地域のつながりを感じながら安心して子育てができる——そんな存在がファミサポです。濵田さんは「まずは登録だけでもして、必要な時に頼れるようにしてほしい」と呼びかけます。
「おねがい会員」の登録は簡単。利用するかどうかは自由です。中土佐町での子育てを視野に入れて移住を検討している方は、制度の詳細や活動の様子をInstagram(@nakatosa.famisapo)で、ぜひチェックしてみてください。
お電話での対応もしています。中土佐町ファミリーサポートセンターにお電話ください。
問い合わせ〈中土佐町ファミリーサポートセンター〉
◯電話 080-6444-8965(受付時間 8:15〜17:15)
◯Instagram https://www.instagram.com/nakatosa.famisapo/
◯ファミサポの紹介動画
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