高知への移住はメリットがいっぱいです。一方で注意すべきデメリットもあるのが事実。良い点と悪い点を理解しておかなければ、失敗につながります。
本記事では、高知移住のメリット・デメリットを解説します。「高知への移住を検討している」「中土佐町に移住したい」などとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
高知に移住するメリット
魅力溢れる高知への移住はたくさんのメリットがあります。
・自然が豊か
・美味しい食べ物
・生活費が比較的安い
・人情に厚く温かい県民性
・ほどよい都会がある(高知市)
それぞれ掘り下げていきましょう。
自然が豊か
高知では豊かな自然に囲まれた生活を実現可能です。四季折々に姿を変える雄大な海・山・川は日々の生活に潤いと安らぎをもたらします。都会出身の方からすると「これほど近くに自然を感じられるのか」と驚くことでしょう。
また自然は観察だけでなく、アクティビティとしても楽しめます。雄大な太平洋では釣りやサーフィンを、澄んだ川ではSUPや水遊びを、といったように選択肢も豊富。都会ではなかなか味わうことができないぜいたくを、高知では日常的に感じることができます。
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美味しい食べ物
高知には美味しい食べ物が溢れています。まず、高知の食はかつお抜きでは語れません。太平洋に面し、一本釣りで水揚げされる新鮮なかつおを食べられる環境は全国でも珍しいです。また郷土料理「かつおのたたき」「藁焼きたたき」も知名度が高く、その味を求めて多くの観光客が高知を訪れます。
他にも、ゆず・しょうが・文旦などの農産物、サバや金目鯛などの海産物、鍋焼きラーメン・屋台餃子・アイスクリンなどの高知名物、といったように高知に住めば美味しいものを日常的に味わうことができます。
リクルートライフスタイルが調査を行った「じゃらん宿泊旅行調査」の「ご当地ならではのおいしい食べ物が多かった」ランキングで何度も1位を獲得していることからも、名実ともに高知の食べ物のレベルの高さが見て取れます。
生活費が比較的安い
東京や大阪など都市圏と比較して、高知は生活費が安く済む傾向があります。特に家賃や物件価格の負担が軽く、賃貸物件・売買物件問わず広々とした住環境をリーズナブルに手に入れることが可能です。他にも、食費や水道光熱費なども都市部よりも安い場合が多いです。
人情に厚く温かい県民性
高知の県民性として、人懐っこく人情に厚く、誰かれかまわず手を差し伸べる人が多いです。よくいえば世話焼きといえる高知県人は、移住者にも優しく接し受け入れてくれるでしょう。
時にはおせっかいに感じることもあるかもしれませんが、それもまたご愛嬌。困ったことがあればぜひ頼ってください。「手伝っちゃお!まかしちょけ!」と快諾してくれるはずです。ただし酒好きで酒豪の人が多いので「ついでに一緒に飲もう!」と誘われるかもしれません。
ほどよい都会がある(高知市)
高知県の県庁所在地である高知市は、都市機能と地方の暮らしやすさを兼ね備えた街です。コンパクトにまとまった中心部には商店街、ショッピングモール、行政機関、医療機関、教育機関、などが揃っています。また県の中心部に位置するため、県東・県西どちらからでもアクセスしやすいです。
例えば「地方に移住したいけど住む場所は都会が良い」という方や、「都市部に住みながら自分に合った場所を探したい」という方にとっては高知市は大きな存在となるでしょう。
高知に移住する際の注意点・デメリット
魅力たっぷりの高知ですが、移住する場合には事前に知っておくべき注意点があります。
・職業の選択肢
・交通の便・車社会
・自然災害のリスク
それぞれ詳細に解説します。
職業の選択肢
これは高知に限らずですが、地方は都会よりも職業の選択肢が少ないです。日本においては、東京や大阪など大都市圏に企業や産業が集中しており、IT、金融、クリエイティブ職など多様な業種・職種が揃っています。一方、地方ではこれらの業種が限定的です。
しかし、都会には無い魅力的な職業に就けるメリットもあります。例えば「地域おこし協力隊」です。高知では、県全体で地域おこし協力隊制度の活用が活発であり、人口あたりの隊員数が全国一位を誇ります。「地域の活性化の役に立つ仕事をしてみたい」「いずれは地方で起業して独立したいと考えている」と考えている人には地域おこし協力隊はおすすめであり、協力隊を希望している人には制度が活発な高知は最適です。
他にも、農業・林業・水産業といった一次産業の選択肢が豊富な点も見逃せません。実際、高知への移住者の中でも、農業で起業する人や、漁師として活躍している人は多いです。選択肢は少なくても、都会にない職業に出会える点で魅力的ではないでしょうか。
交通の便・車社会
高知で生活するうえで、車は欠かせない存在です。バスや鉄道が都市圏に比べて発達しておらず、本数も限られています。高知市内では買い物・通勤・通学といった日常的な移動にバスや電車利用もできますが、高知市以外では車なしでは生活が成り立ちません。一家に一台というよりも、一人一台の車を所有しているといっても過言ではないでしょう。
車を所有するとガソリン代や税金を払わなければなりません。車社会である高知では必要経費です。
自然災害のリスク
太平洋に面する高知では南海トラフ地震の発生が懸念されており、強い揺れや津波のリスクを抱えています。また台風による洪水・浸水リスクや、山間部では土砂災害リスクもあります。自然が豊かだからこそ、自然災害リスクもその分高いです。
しかし悲観する必要はありません。自然災害リスクが身近にあるからこそ、県や市町村では災害対策を強化しています。例えば津波被害が大きいとされる高知県中西部の中土佐町では、避難所の確保やハザードマップの整備、定期的な防災訓練による町民意識の向上などの取り組みを進めています。
高知はたしかに南海トラフ地震をはじめとする自然災害のリスクが高い地域です。だからといって「危険だから避けるべき」ということではありません。むしろ十分な備えができるからこそ、安心して暮らせるといえるでしょう。
都会から高知への移住希望者が知っておくべきこと
高知は高知市に都市機能が集中している一極集中型の県です。高知市とその他の市町村では、暮らしが大きく異なると認識しておきましょう。もし地方に住みながら都会的な暮らしがしたいなら高知市がおすすめです。または強いギャップを感じないよう、まずは高知市に住みながら、自分に合った地域を探す「二段階移住」を県は推奨しています。
>>高知県が提唱する二段階移住とは?メリット・デメリットを解説
ほかにも、高知は都会的な利便性や賃金を求めて移住するには不向きです。都会にはない、地方らしい暮らしをしたい方に向いているのが高知です。こちらも知っておくと、理想と現実のかい離を避けられるのではないでしょうか。
高知がぎゅっとつまった町・中土佐町に移住しよう!
高知は自然・食・文化など、魅力あふれる地域です。一方で、職業の選択肢や災害リスクなど良いことばかりではありません。良い点と悪い点をしっかり調査し、実際に一度住んでみて、最終的に移住するかどうかを判断するとよいでしょう。
最後に、地方および高知県への移住をご検討中なら中土佐町はいかがでしょうか。県中西部に位置する中土佐町は人口約6,000人程度と小さいながらも、高知がぎゅっとつまった、海・山・川・歴史の魅力あふれる町です。また住民や移住者が豊かに安心して暮らせるよう、充実した補助金や支援制度もご用意しています。
移住は人生を変える大きなイベントです。ぜひさまざまな自治体を比較しながら、自分に合った移住先を探してみてください。そのうえでわたしたちの町がいいなと思っていただけたらとっても嬉しいです。まずは観光訪問や移住相談窓口への連絡などお待ちしています。
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