高知へ移住したいけど南海トラフ地震が不安な方へ~防災先進県の取組を紹介

南海トラフ地震のイメージ

「高知に移住したいけど南海トラフ地震が怖い」という声は少なくありません。しかしご安心ください。高知県は防災先進県としてさまざまな取組を進めており、将来的な発生が分かっているからこそ、対策ができてむしろ安全だという考え方もできます。

本記事では高知県および中土佐町が取り組む地震・津波対策を紹介します。高知へ移住したいけど南海トラフ地震が不安な方はぜひご覧ください。

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高知県の南海トラフ地震のリスク

高知県では最大クラスの地震が発生すると、強い揺れ、津波、土砂災害、長期浸水などの被害が想定されています。強い揺れは県全域にわたり、26市町村が最大で震度7、8市町村で震度6強に。この揺れによって家屋倒壊のリスクも考えられます。

また広範囲が海に面する高知県では、津波の被害も想定されています。一部を除く全ての海岸線で津波の最大の高さが10メートルを超え、黒潮町や土佐清水市では全国最大の高さになる可能性もあります。内陸県や日本海側の地域と比べて、高知県において南海トラフ地震のリスクは高いのが現実です。

※参照元:南海トラフ地震に備えるポータルサイト(https://www.pref.kochi.lg.jp/sonae-portal2/ )

高知県の南海トラフ地震に対する主な取組

高知市の展望

南海トラフ地震の被害が大きい高知県ですが、将来的に必ず発生することが分かっているからこそ行政・企業・県民が一体となり、死者数を限りなく0人に近づけるための地震対策を積み重ねてきました。結果、高知県は今や全国でも進んだ地震対策ができている「防災先進県」として注目を集めています。

高知県の南海トラフ地震に対する主な取組をみていきましょう。

耐震改修工事の支援

1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災では、地震発生後約2週間までに亡くなった方の死因のうち、95%以上が窒息や圧死など建物の倒壊に関連するとされています。また、建築年別の被害状況では、1981年(昭和56年)より前に建築された「旧耐震基準の建物」で被害が多く発生しています。

高知県内にはまだ旧耐震基準で建てられた住宅が多く、南海トラフ地震の対策として住宅の耐震工事は必要不可欠です。そこで高知県では市町村と連携して、1981年5月以前に建築された住宅を対象に、耐震診断・耐震改修設計・耐震改修工事を支援しています。令和12年度には県内の住宅耐震化率95%以上という高水準を目指しています。

南海トラフ地震対策行動計画の策定

南海トラフ地震対策行動計画とは、被害の軽減、地震発生後の対応、復旧・復興に向けた事前準備など、県・市町村・事業所・県民がそれぞれの立場で実施すべき具体的な取組をまとめた、南海トラフ地震対策の総合的な計画です。

実施すべき対策は大きく以下の3フェーズに分かれます。

・「命を守る」対策(地震発生直後)
・「命をつなぐ」対策(応急期)
・「生活を立ち上げる」対策(復旧・復興期)

各期ごとに計画は見直しされ、都度バージョンアップしています。各期ごとの計画内容などは以下のページからご確認ください。

>>高知県『高知県南海トラフ地震対策行動計画』

高知県南海トラフ地震対策推進本部の設置

南海トラフ地震対策の総合的な調整や施策の円滑な推進を目的として、高知県は2003年(平成15年)に「高知県南海地震対策推進本部」を設置しました。2014年(平成26年4月1日)には「高知県南海トラフ地震対策推進本部」に改称。南海トラフ地震の被害を最小限の抑えるため、さまざまな対策をハード・ソフトの両面から進めています。

その他

そのほか高知県は、防災啓発冊子「南海トラフ地震に備えちょき」の配布、地震・津波県民意識調査の実施、起震車による揺れ体験の実施、地域津波避難計画点検マニュアルの策定、「南海トラフ地震に備えるポータルサイト」の公開、などの取組を幅広く進めています。

県内の死者数を限りなく0に近付けるため、これからも高知県は官民一体となって対策を強化し続けます。高知県の取組一覧は以下のページからご確認ください。

>>南海トラフ地震に備えるポータルサイト『県の取り組み』

高知へ移住したいけど南海トラフ地震が不安な方へ

高知県では、将来的な南海トラフ地震の発生という現実を真正面から受け止め、全国でも先進的な防災対策を進めてきました。これは「将来必ず来る災害」に備えるという意識の表れであり、強く警戒し決して油断していないこの状況では、むしろ他県以上に安心して暮らせるといっても過言ではありません。

高知に移住したいけど南海トラフ地震がネックになっている方は、ぜひ一度高知県の取組について深掘りしてください。不安を感じることはごく自然なことです。しかし不安を乗り越えられるほどの盤石な対策ができていることを知れば、安心して高知への移住を決断できるはずです。インターネットの情報だけでなく、まずは県および市町村の担当課や移住担当窓口にお問い合わせください。

中土佐町の南海トラフ地震に対する取組

中土佐町の町並み

高知県の中西部に位置し、町の大部分が海に面している中土佐町は、南海トラフ地震の中でも特に津波被害が大きくなると予想されています。そのため町では、逃げる対策(ソフト対策)と避難を助ける対策(ハード対策)の双方を効果的に実施し、住民の理解と協力のもと、災害に強い地域を目指してさまざまな対策を進めてきました。中土佐町が取り組む災害対策は例えば以下です。

・避難タワーの設置
・津波避難路の整備
・重要施設の高台移転
・避難所の整備
・防災情報伝達システムの整備

海が見える町だからこそ、津波対策には手を抜きません。町の災害対策の詳細は以下のページをご覧ください。

高知県中土佐町の災害対策・防災をみてみる

【防災先進町】高知県中土佐町へ移住しよう!

中土佐町移住への導線

高知県は南海トラフ地震のリスクがあり、将来的な被害は避けられません。しかし必ず発生するからこそ、県や地域住民の意識は常に高く、むしろ安全であるといえます。南海トラフ地震が怖くて高知移住を不安視している方は、まず防災先進県である高知県の取組を調べてみてはいかがでしょうか。きっと「これなら安心して移住できる」と思ってもらえるはずです。

最後に、地方および高知県への移住をご検討中なら中土佐町はいかがでしょうか。県中西部に位置する中土佐町は人口約6,000人程度と小さいながらも、高知がぎゅっとつまった、海・山・川・歴史の魅力あふれる町です。また住民や移住者が豊かに安心して暮らせるよう、充実した補助金や支援制度もご用意しています。

移住は人生を変える大きなイベントです。ぜひさまざまな自治体を比較しながら、自分に合った移住先を探してみてください。そのうえでわたしたちの町がいいなと思っていただけたらとっても嬉しいです。まずは観光訪問や移住相談窓口への連絡などお待ちしています。

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