地方移住には不安がつきものです。どうしても払拭しきれず、最終決断を迷っている方は多いのではないでしょうか。本記事では、移住に伴うよくある「不安」を「安心」に変える考え方を紹介します。地方移住したいけど不安を抱えている方はぜひご覧ください。
目次
不安①:収入が減るかもしれない
今よりも収入が減り生活が苦しくなるかもしれないという不安を抱く方は少なくありません。実際、地方は都市部に比べて最低賃金や給与水準が低い傾向にあるため、収入が下がる可能性は高いでしょう。お金は生活するうえで欠かせないものなので、不安に思うのは自然です。
一方で、地方暮らしでは、家賃・光熱費・食費などの生活コストを抑えられるという側面もあります。国土交通省が算出したデータ『都道府県別の経済的豊かさ(可処分所得と基礎支出)』をみてみましょう。
可処分所得から基礎支出(食料費+家賃等+光熱水道費)を差し引いた金額を都道府県別でランキングにしたものです。ランキングが下位になれば、所得を支出が圧迫していることを示しており、東京は42位、大阪は44位と下位に位置しています。つまり、都市圏では食費や家賃が高く、使えるお金が手元に残りづらいということです。このデータから、一概に「賃金が安い=使えるお金が少ない」というわけではないことが見て取れます。
☆不安を安心に変える考え方:収入が減っても同時に生活コストも減る☆
不安②:自分にあった仕事がないかもしれない
地方は都市部に比べると求人数が少ないのは事実です。またIT、金融、クリエイティブ職など多様な業種・職種が揃っているのも都市部です。これらの業種や大企業への就職を希望する場合には、地方は仕事の選択肢が少ないと感じることは避けられません。
一方で、地方ならではの働き方に目を向けることで選択肢は広がります。例えば、農業や漁業などの一次産業、地域資源を活かした観光業、地域おこし協力隊です。これらは都市部よりも地方の方が選択肢が豊富であり、その多くが人手不足です。
また、どうしても都市部のような働き方を求めるなら、リモートワークやテレワークで都市部の企業に所属しながら地方で暮らすこともできます。場所を選ばず、これまでの経験やスキルを活かせるのは大きなメリットです。
ほかにも、中山間地域に暮らしながら、中核都市まで通勤をすることで都会的な仕事に就くという選択肢もあるでしょう。地方は車社会なので通勤ラッシュの心配もなく、快適に職場まで行けます。
☆不安を安心に変える考え方①:地方ならではの働き方を楽しむ☆
☆不安を安心に変える考え方②:地方で暮らしていても都会的な働き方はできる☆
不安③:地域コミュニティになじめないかもしれない
都市部よりも地方は住民同士の距離が比較的近く、特に中山間地域や集落では人間関係がより濃くなります。都市部で生まれ育った方にとって、知らない人たちの地域コミュニティになじめるかどうか不安を抱く方は多いでしょう。「自分は受け入れてもらえない」と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし実際は、多くの住民は自分の地域に移住してきてくれる者を歓迎してくれます。人口減少が進む中で、一人でも多くの方に住民になってほしいと考えています。「受け入れてもらえないのではないか」という不安は抱く必要はありません。
それでもコミュニティに参加する勇気がない方も多いでしょう。その場合は、清掃活動や祭りなどのイベントに参加して交流する機会を設けていけばよいです。参加が苦手なら、無理になじもうとする必要はありません。コミュニティへの参加は強制ではないからです。挨拶や日常のちょっとした会話を大切にするだけでも、信頼関係は少しずつ築かれていきます。
☆不安を安心に変える考え方①:多くの住民は移住者を歓迎してくれる☆
☆不安を安心に変える考え方②:コミュニティに無理に参加する必要はない☆
不安④:買い物や医療で困るかもしれない
最先端の買い物施設や医療施設が揃う都市部に慣れているからこそ、地方では買い物や医療で困るかもしれないという不安はごもっともです。実際、中山間地域などでは徒歩圏内・生活圏内に必要な施設が揃っていないこともあります。最寄りのスーパーまで車で数十分というエリアも珍しくありません。
事前にスーパーや病院などの位置や距離を把握しておくことが大切です。車が必須であることが多いため、一台は持っておくことをおすすめします。車さえあれば、距離を除いて困ることはないでしょう。また、現代では通販・物流も発達しているため、注文から最短で翌日届くことが多いです。欲しいものが手に入る環境は、都市部でも地方でも変わりません。
☆不安を安心に変える考え方:車があれば安心!通販を利用すればなんでも手に入る☆
不安⑤:子育て環境が充実していないかもしれない
「教育レベルが都市部よりも低いのでは」「教育施設や習い事の選択肢が少ないのでは」といった声はよく聞かれます。子育て環境は移住後も質を落としたくないもの。この不安を抱くのは不自然ではありません。
ですがご安心ください。多くの自治体では子育て世代の移住を促すため、医療費補助や独自の経済的支援など、子育て支援を手厚くしています。都市部よりも手厚い支援・補助を受けられる可能性が高いです。
また地方ならではの子育て環境も期待できます。例えば、地域特有の教育文化を受けられる、自然環境の中でのびのびと遊べる、地域全体で子どもを見守る雰囲気などは都市部では得がたい魅力ではないでしょうか。教育レベルが心配なら、オンライン学習などを活用して、地方にいながら幅広い学びの機会を確保することも可能です。
☆不安を安心に変える考え方①:移住者向けの子育て支援は充実している☆
☆不安を安心に変える考え方②:地方ならではの魅力的な子育て環境に期待する☆
不安⑥:移住後に後悔するかもしれない
地方移住は人生の一大イベントです。生活や仕事が大きく変わるため、移住後の後悔を恐れてしまう方は少なくありません。思い描いた理想と現実のギャップに直面することも多くあります。
まずは後悔しないために、入念に移住先を選ぶことが大切です。インターネットや移住相談窓口で情報を集めることはもちろん、実際に現地に足を運び、短期~中期で住み、自分にあった土地かどうかを肌で感じる体験が欠かせません。これらを経て、最終的に決断をしたのであれば、1,700ある自治体から1つを選んだ自分の感性を信じるべきです。
また、移住先が最終地点というわけでもありません。どうしてもあわない場合には、再度移住をしてもいいくらいの気持ちの余裕を持つことが大切です。
☆不安を安心に変える考え方①:1,700もの自治体から1つを選んだ自分を信じる☆
☆不安を安心に変える考え方②:どうしてもあわない場合には再度移住をしてもいい☆
地方移住に対する不安を払拭するコツ
不安に対する考え方を変えても、やはり移住には多少の不安が残るでしょう。そんな時は、短期間でもよいので一度住んでみることが重要です。「お試し移住」や「二段階移住」を通して、検討中の暮らしを事前に肌で感じるようにしましょう。移住ツアーや移住体験住宅を用意している自治体なら、これらを利用すると効率的です。
また先輩移住者に相談するのもおすすめです。先輩移住者も同じように不安を抱えて移住を決断した、いわば同士です。なぜこの地域にしたのか、この地域のどこが好きで今も住んでいるのか、などを聞くことで安心材料になるでしょう。移住後の人脈づくりにもつながります。
地方移住で人生を変える!成功への第一歩は勇気を出して!
都会から地方への移住は生活が大きく変わるため不安はつきものです。それでも勇気を出して移住を決断し、今幸せな生活をしている先輩移住者は多くいます。あなたも不安を解消して勇気ある第一歩を踏み出し、第二の人生が成功することを祈っています。
最後に、地方および高知県への移住をご検討中なら中土佐町はいかがでしょうか。県中西部に位置する中土佐町は人口約6,000人と小さいながらも、高知がぎゅっとつまった、海・山・川・歴史の魅力あふれる町です。また住民や移住者が豊かに安心して暮らせるよう、充実した補助金や支援制度もご用意しています。
移住は人生を変える大きなイベントです。ぜひさまざまな自治体を比較しながら、自分に合った移住先を探してみてください。そのうえでわたしたちの町がいいなと思っていただけたらとっても嬉しいです。まずは観光訪問や移住相談窓口への連絡などお待ちしています。
あなたを一本釣りしたい!